2020年の演奏曲目と振り返り
2020年はコロナウイルスの猛威によって演奏活動が難しくなり、苦難の年となりました。緊急事態宣言解除後の年後半から徐々にお客様入場可のコンサートが再開するようになりましたが、ソーシャルディスタンスや常時換気、消毒の徹底など、今までに以上に気をつけないといけないことが多くなりました。この大変な状況下の中でコンサート開催を決断してくださった関係者の皆様には頭があがりません。また、今年は例年に比べて、オンライン配信や演奏収録に関わることが多くありました。コロナによって生まれた状況ゆえにということでもありましたが、今の時代の音楽発信の新しい形なのかなと強く感じました。
今年はベートーヴェンの生誕250周年ということで、僕自身も例年に比べてベートーヴェンの作品を弾く機会が多かったように思います。
また、敬愛するグリーグの抒情小曲集の新曲を新たに取り組めて良かったなと思います。コンサートにお越しくださる方からは「好き過ぎか!」と言われそうですが・・・。
コロナ自粛期間は辛いことだけではなく、新たな作品に触れる時間もありました。昔から触れてきた作品をより深めつつ、新たな作品にも挑戦し、程よいバランスを大切に来年も精進したいと思います。(2021年はモーツァルトとシューマンの新曲を何かやりたいです・・・。)
2020年12月30日 西村翔太郎
※作曲家時代順に記載しております。作品名の後にカッコで年内の演奏回数、また初めて舞台で演奏した作品(初出し)については(初)と付けております。
[ピアノソロ]
ハイドン:
アンダンテと変奏曲 へ短調 Hob.ⅩⅦ:6 (1)
ベートーヴェン:
自作主題による6つの変奏曲 へ長調 op.34 (初・1)
ピアノソナタ第3番 ハ長調 op.2-3 (1)
ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」 (1)
ピアノソナタ第21番 ハ長調 op.53「ワルトシュタイン」 (4)
ピアノソナタ第26番 変ホ長調 op.81a「告別」(1)
ピアノソナタ第28番 イ長調 op.101 (初・2)
ショパン:
バラード第1番 ト短調 op.23 (1)
ポロネーズ第6番 変イ長調 op.53「英雄」(初・3)
リスト:
リゴレット・パラフレーズ (1)
巡礼の年第2年「イタリア」S.161 より ペトラルカのソネット 第104番 (2)
スケルツォとマーチ S.177 (2)
グリーグ:
「抒情小曲集」より
op.12-1 アリエッタ (4)
op.12-2 ワルツ (1)
op.12-3 夜警の歌 (初・3)
op.12-4 妖精の踊り (初・1)
op.12-5 民謡 (初・1)
op.12-6 ノルウェーの旋律 (初・1)
op.12-7 アルバムの綴り (初・1)
op.12-8 祖国の歌 (初・2)
op.54-3 こびとの行進 (2)
op.43-5 愛の言葉(4)
op.65-6 トロルドハウゲンの婚礼の日(4)
op.71-4 森の静けさ(初・3)
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